2019年10月24日木曜日

Sciaroideaの幼虫の主な生態について

○Sciaridae(クロバネキノコバエ科)
・キノコバエという名を冠してはいるが菌類と関係が深いというわけではない不思議なやつら
・土壌のリター層(土壌の中と枯葉や朽木などの堆積物の間の部分的な何か)
・植物の根
・栽培している菌類(シイタケとか...)
・朽木
などでわいわいしている

○Sciaridae以外のSciaroidea(Mycetophilidae,Bolitophilidae,Diadocidiidae,Ditomyiidae,Keroplatidae,Mycetophilidaeなど)
・「Bolitophilidae」全体、「Mycetophilidae」に属す「Mycetophilinae」に属す「Exechiini/Mycetophilini」などは主におっきいキノコの子実体内に住む。
→ハラタケ類、イグチ類、多孔菌類、子嚢菌門に属すチャワンタケ目など多岐に渡るキノコ。

・Diadocidiidae全体、DitomyiidaeのDytomyia属、KeroplatidaeのKeroplatini、MycetophilidaeのMycomyinae/Sciophilinae/Leiinae全体、Gnoristinaeの一部の属(Ectrepeshoneura/Tetragoneura)
→キノコの子実体というか子実層?の表面で生活。糸や粘液を出してシェルターを作ったり胞子を捉えるためのトラップを作ったりする。
胞子食か。
こやつらもいろんなキノコと関連がある模様?

・DitomyiidaeのSymmerus属、MycetophilidaeのGnoristinaeのいくつかの属(Boletinaなど)、Mycetophilinae
→糸は利用せず、主に子実体の表面で生活。粘液を分泌してシェルターを作る。(MycetophilinaeのPhronia,Trichonta,Epicyptaなど)
→柔らかい木質の中で生活(Boletinaなど)
こやつらは主に菌糸を食している?

・KeroplatidaeのOrfeliini(Genus Orfelia,Platyura and Xenoplatytura)やMacrocerini(Genus Macrocera)、Mycomyinae(Genus Neoempheria)など
朽木やリター層上に主に生活。 ねばねばした糸を張り巡らせる。

この糸には他の無脊椎動物にとっては麻痺性の毒である模様。
肉食か。

・Mycetophilidaeの一部の分類群
ウサギやキツネなどが掘った穴の中
鳥の巣内(LeiinaeのDocosia/Leiaの一部)
洞穴の壁上(GnoristinaeのSpeolepta leptogaster Winnertzなど)
蘚苔類上(GnoristinaeのGnoriste、Boletina dubia Meigenなど)
特別な環境に住んでる子達。 あまり知られていない模様


◉成虫の主な活動時間帯は早朝、夕方あたりの模様?

⭐️参考文献
Fungal hosts of mycetophilids (Diptera: Sciaroidea excluding Sciaridae): a review
(Jakovlev 2012)

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