2024年7月11日木曜日

アミガサハゴロモとチュウゴクアミガサハゴロモ

 最近、近くでアミガサハゴロモ的somethingを見かけることが多い。
おそらくチュウゴク〜だと思われる。

アミガサ〜とチュウゴク〜の違いを知らないので調べてみた。

思ったより形態の違いがはっきりしているようだ。

アミガサハゴロモ Pochazia albomaculata(Uhler, 1896)

【分布】
国内
・本州, 四国, 九州, 対馬, 沖縄島,
国外
・韓国
【形態特徴】
・体と前翅は濃褐色で暗緑色の粉で覆われ、後翅はやや淡色である
・前翅前縁の白紋は、幅が狭く縦型で輪郭に凹凸がある
・前翅先端はチュウゴクよりやや幅広く, 外縁の張り出しはチュウゴクよりやや強い。
【寄主植物】
・主にカシ類の葉上.

チュウゴクアミガサハゴロモ Ricania shantungensis(Chou & Lu, 1977)

【分布】
原産地
・中国
国内
(外来種として移入)
・本州(関東地方, 近畿地方), 九州
 ・千葉県, 東京都, 神奈川県, 大阪府, 岡山県など
国外
(中国を除く)
・ドイツ, フランス, イタリア, トルコ, 韓国など
【形態特徴】
・前翅が茶褐色〜鉄さび色で粉に覆われず, 後翅も同じように濃色である
・前翅前縁の白紋は、前に開いた浅い三角形で, 輪郭が直線状である
・♂交尾器の挿入器は3対の突起を有するが, 1対の最も長い先端突起は相互に離れ, 湾曲する点等がアミガサと異なる。
【寄主植物】
・広食性.
・カバノキ科,  クワ科,  ブナ科,  マメ科,  モクセイ科他

参考文献

(PDF注意)
■春澤圭太郎・宮武頼夫.2023.アミガサハゴロモに近似の外来種について(カメムシ目:ハゴロモ科).月刊むし,(628): 38–40.


2024-06-26_撮影
体色が鉄さび色で、前翅前縁の白紋の輪郭が直線上であることなどより
チュウゴクと判断してよいだろう。




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