日本では2014年時点の目録で
(Subgenus Dimonus Walker, 1848)
Leptomorphus panorpiformis (Matsumura, 1915) ツマグロオオキノコバエ
(Subgenus Leptomorphus Curtis, 1831)
Leptomorphus babai Sasakawa 1961 ババコシボソキノコバエ
Leptomorphus quadrimaculatus (Matsumura, 1916) ヨツモンコシボソキノコバエ
の3種が記録されている。
世界では45種が記録されている模様。(Borkent, 2012)
◆体長(Borkent, 2012)
でかあああい! 説明不要ッ!
6mm~14mmくらい
◆主な形態的特徴(Borkent, 2012)
・体は黄色 or 赤みがかった橙色 or 黒色
・加えて、明るい青い構造色を呈する
・単眼は3つ
・複眼の各個眼には毛がない or 微小な毛をもつ
・翅の表面にはマクロトリキア(ソケットのある毛)が生える。長さは皆同じ。
ミクロトリキア(ソケットがない毛)は生えない
・翅のC脈(Costa vein)はR5脈まで伸びる。 R5脈を超えない.
・M4脈とCuA脈の分岐点は、M1とM2脈の分岐点より前方にある.
・M1脈の基部は完全.
・anepimeron(上後側板)とpreepisternum2(前前側板2)は裸
・antepronotum(前前背板)とproepisternum(前胸前腹板)は毛がはえる(setose)
・abdominal sternites with two mediolateral fold lines.(腹部腹板の外側と内側に二つの線が走る?)
◆生態的特徴
・この属の幼虫は粘液を体の周りに張り巡らす。
・朽木やキノコなどに糸をかけて中央で蛹化する。
・雄が羽化近い雌の蛹にくっついて羽化した瞬間に交尾する。
・L.panorpiformisは膏薬型の菌類を食す?
・日本で記録されていない L.walkeriはPoria vaporariaを食す?(Madwar & Keilin 1937)
・L.forsipatusはキウロコタケ(Stereum hirsutum)やStereum subtomentosum、Trichaptum属の菌類を食す? (Sevcik, 2010) (Zaitzev & Sevcik 2002)
◆参考にしたサイトや文献
Leptomorphusを調べるならこの文献は必須だろう。
全45種中、37種の検索表や豊富なカラー写真、図がある。
それぞれの種の解説もあり。
(パワーポイント形式)
L.bifasciatusとL.subcareuleusの博物誌.
とてつもなく詳しく書かれている。
(more→view PDF でダウンロードできます)
(2020/05/22 8:27 最終閲覧)
(2020/05/22 8:27 最終閲覧)
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