2020年5月22日金曜日

Mycetophilidae-Sciophilinae-Sciophilini-Leptomorphus

Genus Leptomorphus Curtis, 1831
日本では2014年時点の目録で
(Subgenus Dimonus Walker, 1848)
Leptomorphus panorpiformis (Matsumura, 1915) ツマグロオオキノコバエ

(Subgenus Leptomorphus Curtis, 1831)
Leptomorphus babai Sasakawa 1961 ババコシボソキノコバエ
Leptomorphus quadrimaculatus (Matsumura, 1916) ヨツモンコシボソキノコバエ

の3種が記録されている。

世界では45種が記録されている模様。(Borkent, 2012)

◆体長(Borkent, 2012)
でかあああい! 説明不要ッ!
6mm~14mmくらい

◆主な形態的特徴(Borkent, 2012)
・体は黄色 or 赤みがかった橙色 or 黒色
・加えて、明るい青い構造色を呈する
・単眼は3つ
・複眼の各個眼には毛がない or 微小な毛をもつ
・翅の表面にはマクロトリキア(ソケットのある毛)が生える。長さは皆同じ。
 ミクロトリキア(ソケットがない毛)は生えない
・翅のC脈(Costa vein)はR5脈まで伸びる。 R5脈を超えない.
・M4脈とCuA脈の分岐点は、M1とM2脈の分岐点より前方にある.
・M1脈の基部は完全.
・anepimeron(上後側板)とpreepisternum2(前前側板2)は裸
・antepronotum(前前背板)とproepisternum(前胸前腹板)は毛がはえる(setose)
・abdominal sternites with two mediolateral fold lines.(腹部腹板の外側と内側に二つの線が走る?)

◆生態的特徴
・この属の幼虫は粘液を体の周りに張り巡らす。
・朽木やキノコなどに糸をかけて中央で蛹化する。
・雄が羽化近い雌の蛹にくっついて羽化した瞬間に交尾する。
・L.panorpiformisは膏薬型の菌類を食す?
・日本で記録されていない L.walkeriはPoria vaporariaを食す?(Madwar & Keilin 1937)
・L.forsipatusはキウロコタケ(Stereum hirsutum)やStereum subtomentosum、Trichaptum属の菌類を食す? (Sevcik, 2010) (Zaitzev & Sevcik 2002)



◆参考にしたサイトや文献
Leptomorphusを調べるならこの文献は必須だろう。
全45種中、37種の検索表や豊富なカラー写真、図がある。
それぞれの種の解説もあり。

(パワーポイント形式) 

L.bifasciatusとL.subcareuleusの博物誌.
とてつもなく詳しく書かれている。





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(2020/05/22 8:27 最終閲覧)
(2020/05/22 8:27 最終閲覧)

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