20191020 埼玉県 採集
Allactoneura sp.(シワバネキノコバエ属の一種)の幼虫さんと成虫さん(羽化直後)
朽木の裏側(地面と接している側)に、キノコバエ類の幼虫がいたので持ち帰った。
持ち帰ったのを家で見てみたら、周りに糸を張り巡ら始めた。
この様子を撮った後、冷温庫で18°で、小さめのケース(あとで書くんだ)に入れて保管していた。 次の日見てみたら蛹になっていた。(20191021)
そして...
2019-10-26の午前2時くらいに見たところ、成虫が羽化していた。
が...糸で作成した巣(?)内から出ているわけではなく、翅が伸びきっておらず体もまだ完全に変態し終わっていないという状態で動かなくなっていたので、亡くなったのではないかと思った。
その後...写真を撮ろうとデジタル顕微鏡で詳しく見てみたら...なんと、小顎鬚と腹部が動いているではないか。
顕微鏡でみる前はすぐに標本にしようと思ったのだが、まだ生きているのならばワンチャンスあるのではないかと感じ、小さなケースの蓋を開けたまま大きめの虫かごへ移した。
土日ととある場所へ出かけ、帰ってきたあと見てみたら
小さなケースにはおらず、虫かごの壁にくっついていた。
小さなケースにはおらず、虫かごの壁にくっついていた。
羽化成功だー!
と喜んで 記事を書いているところ... 虫かごをまたみてみたら壁にいないではないか。
どうしたのだろうと見てみたら、底で倒れている... 実質土日の間放置されたせいか、羽化は成功したものの生理的には状態はよくなかったせいか わからぬが... このあとすぐ亡くなってしまうであろう。
羽化後飼育しようと思っていたわけではないので亡くなっても困りはしないのだが... なんだか悲しい... ごめんなさい...という感じである...。
持ち帰ったおかげで、幼虫の生態 蛹の形態 成虫の姿(種類 現在は属名までだが。)がわかったのでとてもよかった。
ありがとう。
幼虫が糸を張り巡らせる動画
上から 全体 |
上から 拡大 |
角度を変えて。 顔と脚の基部 |
なんかよくわかんないやつ |
顔、前脚の基部を拡大。 立派なまつ毛と小顎鬚。 |
小顎鬚と腹部が動いています。 すごい。